緊張するあたしを、よそに手を握られたり、頭を撫でられたり…



なんなんだこの男は!!



『いや、付き合えって言われても…俺、空ちゃんの事あんま知らないし…『そんなの付き合ってから知ればいいじゃない。』』




そうゆうとまた目を見開く。



『いや、でもー…』


だけど気まずそうにしてまた断ろうとする。


『…そんなに、あたしと付き合うのがイヤなの?』



『別にそんなこと言ってな…』



『あーもう!!言い訳はいいってば!!…じゃあね、もう二度とアンタに会いたくないわ。』



それだけ言って蓮夜の元を離れる。


まったく…うじうじしやがって。


どうせ追いかけてくる勇気もないんでしょ?



って思ってたのに…後ろから腕を掴まれた。


驚いて振り替えると真剣な顔をした蓮夜がいた。


『…いい逃げ?』


『え…?』


ニヤッと笑い一歩一歩ゆっくり近づいてくる。


そのたびに後ろにさがる。


『俺の意見は聞いてくれないのに自分の言いたい事だけいって逃げんのか?』


トンっと後ろに冷たい壁の感覚。


気づけば周りには誰もいなくて、目の前にはキャラが豹変した蓮夜。


『うっさいな!だったら今言えばいいでしょ!?』


内心ビビりながらも反抗する。


そう言うと蓮夜はフッと笑う。


『別に付き合ってやってもいいけど?オコサマに俺の相手が出来るならな。』


…こいつ。

『誰がオコサマよ!いいわ…あたししか見れないようにしてあげるわよ!』


そう言ってフンッとそっぽをむく。


『強気の女も悪くねーな。』


そう言って耳を甘噛みされた。


『ひゃっ…ちょっと!!なにすんのよー!!』


そういって突き飛ばす。

だけど、あんまり効果はなかった。