あれから数日。
学園祭の日から蓮夜に会う事はなかった。
『空~最近、蓮夜さんとどうなの?私ばっかノロケてるじゃない…』
目の前で心配そうにする美亜里。
『ノロケる事がないだけだよ。』
そう言って外に視線をうつす。
自分から突き放したようなものなのに。
好きじゃないと言い聞かせたのに。
これじゃあ…まるであたしが蓮夜に気にしてほしいみたいじゃないか。
『あ、そうだ。美亜里ー、今日買い物行かない?』
そう言うと美亜里は申し訳なさそうな顔で『ごめん!!今日、放課後デートなんだよね…』と言った。
…リア充。
あたしは、どうせぼっちですよーだ。
そう思いながら『あー、はいはい』と返事をした。
今日は一人で買い物かー…
しょーがない。


