「…ねぇ、結衣。」 落ち着いた声で、あたしの名前を呼ぶ奏多。 「なに…?」 「結衣にずっと伝えたかったことが、あるんだ。」 奏多は目を瞑って大きく深呼吸をして、一息で言葉を発する。 「もう、1人にしない。早瀬くんと仲良くするなとも言わない。結衣の不安、全部消してあげるからーーー」 真剣な表情、真剣な声色。あたしに向き合うように座り直した奏多が、何かを決断したかのように、口を開いた。 「俺と、付き合って下さい。俺だけの結衣になって下さい。」