これが…… 瑛太の答え……? 結局瑛太は、 一度あたしとシテみたかっただけなのかもしれない。 だけどそう簡単にはさせないあたしを 面倒になって手放す。 ああ…… やっぱり男なんて、そんなものなのか……。 「葵。 今度は絶対に離さないから」 拓先輩が手を伸ばす。 見上げた拓先輩は、誰もが見惚れるほどの愛しさに溢れる表情をしていて…… もしかしたら…… 今度は本当に、信じられるのかもしれない……。 差し出された手に向かって そっと手を挙げた。