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「じゃぁ、ユズ、頑張ってね!」

「うん…」

「バイバーイ♪」

「じゃね」

とユズと別れたけど。

「カナちゃーん!!」

「あ、アイラちゃん…」

と1年生のペアのアイラちゃんが来ちゃいました。

…シュウと。

「カナちゃん、こっち!」

「ゴメンね私こっちやから…

痛い指ちぎれるっ!」

「もう、ちぎれちゃえ!」

「え、酷い!」

「もう!カナちゃんまた明日ね!」

「うん、バイバーイ」

シュウは私を待っててくれたのかこっちを見てた。

「あぁ疲れた。」

「あの子1組?2組?」

「1組。私のペア。」

「あ、ペアなん?」

「もう1人ナゴちゃんっておんねんけどな。

その子が抱きつく時にみぞおちに頭突きをすんの。

そんでその後にアイラちゃん来て2段頭突きっていう…」

「身長的にそうなるもんな」

シュウは苦笑い。

「AKBやった?」

「ん?」

シュウがポツリと呟いた。

「アホバカチビ…あれ違うな

ABT?」

全く違うけど。

「もうAKBでいいわ。

AKB148!」

「伸びたわ!150ですー!」

「嘘やそれで150なわけがない!」

「むー。

じゃぁ本当のこと言います149です!」

「ほら違うやん!

つーかそれも違うやろ!148やろ!」

「149です!」

「絶対違う!家で測っただけなら違うかもやろ!」

ん?シュウに家で測ったなんて言ったかな?

言ったのはメグくらい…

なんで知ってんだろ?

「じゃぁ、そう言うシュウはなんぼなんよ?」

「139」

「私と10cmも違うやん!」

「9cmやし!」

「10!」

「9!」

周りから見れば大声で何か言い合ってる男女なんだろうなー。

「そう言えばシュウは小さい頃から一回も私(の背)抜けてないな。」

「うるさい。」

「フフッ」

「「ばいばい」」

別れ道でいつもハモって顔見合わせて少し笑って別れた。

あぁもう死んでもいいかも。

「カナ!」

シュウに呼び止められて振り返ると信号を渡った先でシュウが仁王立ちしながら宣戦布告。

「中学行くまで…無理か。

高校…長い。

中学のうちに背ぇ抜いたるわ!」

と大声で叫んだ。

周りの目なんて気にしない。

ような感じだ。

「楽しみにしてる!」

私もシュウに負けないくらいの大声で返すとシュウは笑った。

そして私に背を向け歩き出したのを確認すると私も歩き出した。



「それ絶対シュウカナに気ぃあるよね」

帰り道の事をメグに話すと言われた。

「えぇ、まさか。」

ないない、なんて笑ったけどそうだったら嬉しいな、なんて思ったのは皆に内緒。