「やだ。」

やめて。

「…どうせいなくなるなら初めから一緒にいなければいいのよ。」

思い出したくない過去が溢れ出す。

「知らねぇ。俺がお前を拾うって決めた。黙って拾われろ。」

なに…それ。

「やだ。関わりたくない。」

そう言ってそっぽ向くとため息が聞こえた。
諦めてくれたかしら。
何と無く悲しくなって、そんな自分に呆れた。