猫を離せない総長さんの話Ⅰ




「あのな。俺が誰か知ってる?」

ため息を吐いてさとすようにいう圭人。

「雅圭人。青の総長。」

「そう、俺、総長な。」

「うん、そうだ。」

「お前1人学校から見つけられないと思ってんの?」

「……ううっ。」

「で、お前誰なの。」

…どうしようどうしようどうしよう。