「…それより、頭平気?さっき…っ」 「さっき?」 しまった。 学校で圭人の頭に強烈にサッカーボールが命中したことを私が知るはずない。 「いや、痛くないかなーって…はは。」 作り笑いをしてにへらっとわらうと、圭人の顔はますます怪訝そうな顔になる。 「ってかお前。本名を言え。」 「は?」 偽名使ったのばれてる? 「なにいってるのかわからないのだけれど…」 これはかなり危険なサイン。