猫を離せない総長さんの話Ⅰ



ご飯の匂いじゃねぇけどな。
明らかに香水の香りだ。

一瞬三上の顔が頭に浮かんだが、そんなはずないと打ち消した。


「おじゃましまーす」

「ちょっ!」


許可もなく入室。
なんで学校にいねぇのか確かめたいしな。

なんだか離れたくないという気持ちは見て見ぬ振りをした。