猫を離せない総長さんの話Ⅰ



「…別に、大丈夫。」

それだけ言って教室を出て行く雅圭人。

…本当に大丈夫なのか?
ちらっと去って行く雅圭人を見れば。


不機嫌オーラ丸出し。

あれは平気ね。
と思って視線を戻した。


今だに教室はシーンとしたまま自習の時間は過ぎて行った。