猫を離せない総長さんの話Ⅰ




「…寝すぎた。」

携帯を見ると既に1時をまわっていて。
こんだけさぼるのはいけない。

本を手にとって足早に教室に向かう。

授業はもちろん始まっていて、罪悪感を感じつつキャラ的に気だるそうに教室に入った。


つまらない授業を消化していく。
最後の授業は自習で、もともと頭のいい高校ではないので、私と雅圭人の周りには人が群がり、入れなかった人たちは秋スペースで話したりサッカーをしたりしていた。