立ち止まったイケチャラは私の手を振りほどいて耳元で囁く。


「残念だけど、いくら綺麗でもそういう尻軽女、ムリ。」


…かかった。

「さ、さ、最低…、ひぐっ…っつっ…」


傷ついて泣きはじめた私を見て

「うわべしかみねぇやつ、ムリ。…おら、教室着いたから呼んだら入ってこいよ、三上。」


冷たく言い放って教室にはいっていった。