猫を離せない総長さんの話Ⅰ




チャイムがなって渋々消えて行く男たちと、隣の雅圭人を囲んでいた女達。


「おはよう♡青の総長さん♡」

一応諦めの悪いバカな女を演じてるつもり。笑

まぁいつも無言なんだけど。
反応されても困るけれど。

「つまんないの〜」

と言ってニコニコしながら前を向いた。

久々だから疲れる。
保健室でもいこうならよけいなもん(男)が付いてくるし。


…フケよう。

図書館使えないから屋上?
そう思い立った私は先生が話し終わったと同時に席を立った。

イヤホンをして、どこいくのっていう男たちの声が聞こえないふりをした。