猫を離せない総長さんの話Ⅰ




「世話になった。俺、帰るよ。」

しっかり頭を下げて言う圭人。
不良っていってもいろんな人がいるのだなと思った。

「いい。学校いかずに安静にしなさいよ。」


顔色も良さそうだしご飯もたくさん食べた。
流石にタフね、と言って静かに笑った。


「猫、お前学校いく?」

猫って(笑)

「今日は休む。」

疲れたし、うまく切り替える自信ないからね。

「そ。本当世話になった。悪かった。ありがとう。礼は絶対する。」

「いらないわよ。…あんまり無茶したらだめ。たまたま助けられただけよ」

総長さんに言っても無駄だろうけど。
圭人はふっと笑うとあぁっといった。

「学校で、また会える?」

こういうとこが子供っぽいのよ。

「さぁー、たぶん?」

お隣さんよ、と複雑な気持ちを胸にしまった。