猫を離せない総長さんの話Ⅰ




…い。……ぉい。…おい!

朝の目覚ましにしては…ん?

「…んっ。」

朝…朝。
いつもと変わりない…ううん。

男…え?ついに私は寝ちゃったのか?

「はよ。…朝からエロい声出すなよ襲うぞこら。」


「エロッくないぞって、あ。」

そうだ。

「雅圭人!生きてたか!よかった!」

「…おいっ」

なぜかぼーっとした頭でふわりと抱きしめていた。


「頭大丈夫か?」

狼の毛並みのような白金の髪をふわふわと撫でながら覗き込む。


「…あのなぁ。お前さぁ。」

…なんだよその性格の変わりよう、寝ぼけてんのか?

そう言って片手で顔を覆う雅圭人。
それに見とれてほけーっ見つめる私。
そうよ、こんなの私じゃないわ。

だんだんと正気を取り戻す私。