猫を離せない総長さんの話Ⅰ




「あぁ、ありがとう。…お前が作ったのか?」


ゆっくり起き上がりながら受け取ると、スイナはベッドに腰掛けて同じカップとスプーンを持って


「…文句あるのか。」

とそっぽを向きながら言う。


「いいや、嬉しい、ありがとう。」

そう言ってスープを口にする。


「…うまい。」

温かい料理を食べるのは久々で、スープのうまさに自然と声が漏れる。

「…本当?う、うれしい…」

そういって微笑むスイナ。


不覚にも見とれてしまった俺は、ドキドキする胸を抑えるためにスープを流し込んだ。