翠…と名前をつぶやかれた瞬間、強く抱きしめられた。

「…圭人。」

期待してもいいのかしら?

「俺、ずっと翠の事好き。」

「…え?」

ただ、懐いてる猫的な感じだと思ってた…

「好きでもない人にこんなことしない」

私の考えを読み取ったように言う圭人。