猫を離せない総長さんの話Ⅰ



「ちょっとあなた、聞いているの?」

「わっ…」

そんなことを考えていると突然腕を掴まれて現実に引き戻される。

…だから、なんかいうで掴まれればいいのよ!

「あなた、圭人君には相応しくないのよ!」

「…そう。」

そういう以外なんて答えていいかわからない。

というかなんであなたにそんなこと言われなきゃいけなんだ?

「…そうって、バカにしてるの!?」

きているドレスのように真っ赤になる美香さん。