猫を離せない総長さんの話Ⅰ



圭人のほうをちらとみると、瞳にはすんごく面倒臭そうな色が浮かんでる。

よかった…。

…よかった?

「おもしろいご冗談を言う方ですね。」

と答えてかわした圭人。
…棒読みで真実味がないわよ。


「圭人君、お隣の女性は?」

今気づいたかのように言う七瀬さん。