猫を離せない総長さんの話Ⅰ



宗次郎さんと別れた私たちがホールを歩いていると

「あ、パパッ、あの方よっ!」

という言葉とともに近づいてきたおじさんと…なんとも気の強そうな女の子。

「あぁ、君が圭人君だね。」

そういうのは今回の主催者、七瀬さん。

「始めまして七瀬さん。」

「ねぇ、圭人さん、私と付き合って!」

…え?
妖艶に微笑む七瀬ご令嬢?は突然の告白。

「急だなぁ、美香は!」

と言いながらも全く断られることなんて考えてないような七瀬さん。