猫を離せない総長さんの話Ⅰ



七瀬息子はなぜか顔を真っ赤にしてただ私たちを見てる。

「とはいえ、気安く触れるのはご遠慮していただきたい。」

しっかりとした文章で話す圭人二感動する私だけど、頭の中はぐちゃぐちゃだ。

「ど、どういう関係なんだ。」

顔を真っ赤にして言う七瀬息子は私たちを指差して言ってきた。


…なんて言うんだろう、猫とか?

「俺の大切な人。」

一瞬いつもの圭人に戻って放たれた言葉に私の胸は高鳴った。