「あ、いた。ごめん、待たせた。」 そう言って引き寄せられる腰。 七瀬息子はびっくりして、私の髪を触った姿のまま固まってる。 「け、けーと?」 なんで、ここにいるの? スーツをピッシリときて髪もパリッと決めてる圭人。 すんごくにあってる。 「あぁ、七瀬さんの息子さん。どうも、つれがお世話になりました。」 そう言ってきゅっと私の腰をさらに引き寄せた圭人は、極上の笑顔で言う。 …何が何だかわからないんですけど。