「翠ちゃん、僕、君のことが気に入ったんだ。仲良くしたいな。」
そう言ってニヤニヤと笑う七瀬息子に頬が引きつる。
「………。」
無視に限る。
「あれれ?これ、とても素敵だね。」
そう言って褒められたのは、手首にある圭人のラリエット。
今私の胸にはサファイアが輝いているから、何重かにまきつけてアレンジし、ブレスレットになってる。
「ありがとうございます。」
「いいや。髪の毛も素敵だね、サラサラだ。」
そういうと、七瀬息子は馴れ馴れしくも髪に触れてきた。
調子に乗ってるわね…。
やめてください、と言おうと思ったその時。


