「そういうこと。だからこいつ、青姫。傷一個つけるなよ。」

珍しく、しっかりと張った声が辺りに響いた。

「…圭人。ごめん。」

そこまで考えさせてたことに何と無く申し訳なくなって謝る。

半ば無理やりだけど同棲させられて、とても優しくしてくれていつも守ってくれる圭人。


私は何かあげられてるかな?

不安になってそっと胸元のラリエットに触れる。


「大丈夫、翠のすることは、俺の隣にいること。それだけ。」

私の考えを読み取ったように言う圭人に心が温かくなる。


「ありがとう。青のみんなも、ありがとう。」