「…けーと?」

自然と離れた唇。
圭人の瞳には喜びと情欲と戸惑い。


もしかしたら私の目にもそれがうつっているかもしれない。

「…翠、俺、我慢できない。」


そうつぶやいた圭人苦悶の表情を浮かべながらそっと私から離れた。