猫を離せない総長さんの話Ⅰ




部屋に入ると勇太はソワソワして落ち着きがなくて、どうしたと聞いても答えなくて。

なんで呼ばれたかもわからないまま時間は過ぎて、帰ろうかなとか思っていた矢先だった。

『翠、俺さ、お前のこと好きなんだ。』

『えっとー…ははは。』

『付き合って欲しいんだけど。』

これはふつーに

『ごめんなさい』

断った。
好きでもない上に夏帆の思いびとだからね。


でもわかってた勇太は私の腕を掴んでベッドに押し倒したの。
ちょうどさっき見たいね。」


ここまで話すとまたおこりんぼ圭人が出てき始めたので一度区切った。

そんな可愛いもんじゃないけど。