猫を離せない総長さんの話Ⅰ



「両親が亡くなって私は絶望した。
大好きだったの、少し怖いけどやっぱり優しいお母さん、かっこよくて素敵なお父さん。
何の前触れもなく消えてしまったの。
実感がわかなくて涙すら出てこなかった。

そんな時支えてくれたのはやっぱり勇太と夏帆。
なんとか乗り越えた私そして夏帆は中2に、勇太は2個上だったから高1になった。


そんなとき、私たちの関係が崩れ出したのよ。


夏帆は勇太が好きで、勇太は
…私が好きだった。