「なんで謝るの?けーと、助けてくれた。呼んだら来てくれた。」 そうだ。名前を読んだら。 いつも助けてくれるのは圭人。 「すい…、遅くてごめん。」 「大丈夫だか「なにが大丈夫だからだよ!…翠襲われた。泣いてた。」」 圭人の声には強く、強く感情が込められていた。 「壊れそうだった。」 そう言った圭人の言葉にゆらりと心が揺れた。