猫を離せない総長さんの話Ⅰ



「…ただいま。わっ!」

家に着いた途端ふわりと抱き上げられて落とされたのはベッドの上。

「…けーと?どうした「翠!すい、すいー、ごめん。」…けと。」

ベッドの上で覆いかぶさるようにして私を抱きしめた圭人は


「…泣いてるの?」

声が弱々しくて、くぐもっていた。