圭人side 「助けて、けーと。」 淡々として棒読みのようなこと言葉に、どれだけの気持ちが含まれてるのか。 こんな時なのに、ちゃんと俺を呼んでくれたことが嬉しくてたまらない。 小さいのにやけに通った声を耳にした瞬間、資料室のドアを蹴破っていた。 俺は目を見開いた。 上半身はほとんど裸に近くて、乱暴にされ様子が伺えてしまう。 少しでも動けば触れてしまいそうな距離にあのくそ教師がいて。 組み敷かれた翠は壊れてしまいそうで。 俺の中でプッツリと何かが切れた。