猫を離せない総長さんの話Ⅰ



雑用でもやらされるのかとため息を着きそうになっていると、おもむろに振り返ったいけチャラは不敵に笑っていた。


「なぁ、お前らどういう関係?」

は?誰と誰?

黙っていると察したのか、お前と雅だよと付け加えられる。

「話ってそんなことですか?」


一応先生なので敬語を使って聞くと、いけちゃらの口がゆがんだ。


「なぁ、俺と付き合って。」

「………。」

呆れた男。

踵を返して部屋を出ようとすると、腕を強く掴まれる。