心配そうに瞳を揺らす圭人ははたからみれば無表情で何も読み取れないだろうけど、最近少しずつわかるようになってきた私。 「家に帰ったらチョコレートケーキ、作ってあげるから。」 そういうと、少し表情を緩めてわかった、と言った。 「気をつけろよ?」 真剣な目でそういう圭人。 もうちょっと私も真剣に聞いてたのならば、こんなことにならずに済んだのに。