「けーと、少しだけ待ってて。」

「は?無視して帰ろうぜ。」

私が珍しくそう言うから、怪訝そうに眉を顰める。


「少しだけだ。」

私が少し微笑んでまわされた腕を解くと、よしよしと腕を伸ばして頭を撫でた。