みんな悪い人ではないとわかっているけど、初めの印象が最悪だったので私は気をゆるせないでいる。 水城とも、大した会話をしたわけでもなかった。 「翠ちゃんは何が好きなんだ?」 ニコニコ聞いてくる水城に気圧されながらも「い、いちご」と答えた。 「んな可愛いもん、本当に好きなのか?」 ちょいちょい茶々を入れてくる赤茶…じゃなくて滝口を睨みつけつつガン無視。