猫を離せない総長さんの話Ⅰ




場に落ちる、沈黙。

わなわなと口をパクパクさせる赤茶。

「し、尻軽女が偉そうなこと言ってんじゃねぇよ!」


その言葉で空気が一変した。

あーあーあー…と、地毛茶は頭を抱えている。

「翠ちゃん、これはやばいぞ。」


右側から感じる無、に圭人がよくわからないけどブチ切れちゃったことを確認した。


こんなことで圭人が怒らなくてもいいのに。