猫を離せない総長さんの話Ⅰ



そんな私を見て圭人は頭を撫でてくる。

担任が苦手同様この人たちが苦手なんてことは圭人にはお見通しだったんだろう。


「おれはあやまらねぇぞ!クソ女!」

赤茶に吠えられた私。
弱い犬程よく吠えるって言うわよね。

というかなんであなたにクソ女扱いされなきゃいけないのよ。

メガネの方も

「信じられるかといえば無理だよな。」

と言った始末。

誰も信じろとか言ってないわよ。