猫を離せない総長さんの話Ⅰ



「あ、覚えてた?誰も突っ込んでくれなかったからさぁ、さみしかったんだぜー」


「……。」

私の瞳からなんで?という表情を読み取ったのか、謎の行動の理由を教えてくれた。

「空気ぶち壊さないと、圭人がキレそうだったからからねぇー、冷や汗かいたぜ?」


それを聞いてチラ、と圭人をみると、素知らぬ顔でぶどうジュースを飲んでいる。