猫を離せない総長さんの話Ⅰ




ぎゃーぎゃーとメガネと赤茶が何を言い合ってるのかぐちゃぐちゃ話してるのを他っておいて、私と圭人はもくもくとご飯を食べ進める。


「なぁ、君そんなんばっかで甘くないの?」

私の食べてるいちごジャムパンと、イチゴオレを指差してニコニコと話す地毛っぽい茶髪の男が聞く。


「……写真。」

始めて私が口を聞いた男はこの男だった。

というのもさっき写真を撮って行った謎の男で。