猫を離せない総長さんの話Ⅰ



相変わらず勝手だ。と思って図書室に向かう途中、ふと気付いた。


…図書室って、あの人たちの溜まり場?よね?

ってことはいったらあいつらもいるのよね?


初めて圭人にいいよったとき、幹部っぽい3人組に、あの担任よろしく上辺だけ発言を受けつまみ出された私。


圭人の仲間と言ってもそれはそれこれはこれだ。


とても行きたくない衝動に駆られて、図書館前をうろうろしていたけど、あまり遅いと不機嫌圭人が出現するので、そうそうお目にかかりたいものではないと勇気を持って室内に踏み出した。