猫を離せない総長さんの話Ⅰ



先に購買に行こう。

そう思ってメールでその旨を伝えると、立ち上がって購買に向かった。

「どこ行くの?一緒しようか?」

というお誘いはもちろんスルーして教室を出ると、行きかう人はみんな私を何度見もしていく。


何もそこまで驚かなくても…
そんなに浮いてるかしら。

と思いながら購買で圭人の分も飲み物とパンを適当に見繕って買うと、携帯が震えた。

ディスプレイには雅圭人と表示されていて、電話に出ると

『図書室』

とだけいわれてぶちぎられた。