猫を離せない総長さんの話Ⅰ



圭人の威嚇のおかげで近づいてくる男はめっきりと減り、圭人には私にもチャンスが…とたくさんの女の子が集まっていた。


ご愁傷様、と本日何回目かのお線香と合掌を心の中で済ませる、なんてのを繰り返していると、あっという間にお昼の時間。


お腹空いたんだけど、と遠巻きに隣の塊を見るけど、あそこに突っ込んで行く勇気もなく。


ちらちらととおくから私を見る男子たちの目線もうっとおしくてさっさとこの空間から出たかった。