猫を離せない総長さんの話Ⅰ



担任が入ってきたことでとりあえずみんな席に着き、微妙な私と担任のやりとりだけ静かに響く。

いつもSTうるさいくせに。


そんな私のイライラが伝わったのか、ちらと横を見ると笑いを堪えているような圭人。


「お前、イメチェン成功したな。」

イメチェンしたと思ってるバカ教師にイライラを募らせながらも無視した。


「無視かー」


姿を変えた瞬間絡みがしつこくなったこいつに嫌悪感を募らせながらしかとを決め込む。