猫を離せない総長さんの話Ⅰ



立ち上がって逃げ出そうとした時。

「俺のに触らないでくれる。」

後ろから殺気立った圭人に抱きしめられた。

「…う、うわ」

普段教室でも不良オーラをあまり出さない圭人の殺気に男子たちの顔は蒼白だ。


おもわず回された腕にそっと触れると


パシャ


と、この空気に不似合いな乾いた音が響いた。