「昼飯忘れてた、翠」 「あなたが朝からうだうだしてるから時間がなかったのよ。」 「購買。」 「ん。」 静かな教室に私たちの決して大きくない声が響く。 きゃあああああああああああああああ! 突然示し合わせたように発せられた声と圭人の周りに群がる女子。 大概の女子が私を一瞬睨んで圭人のところへ向かう。 ご愁傷様、と思いながら頬杖をついて外を見る私。