猫を離せない総長さんの話Ⅰ



「…行く。」

そう言って家を出た。

ふと時計を見ると8時10分。

「間に合わないじゃない」

ため息を尽きながらそう言うと、圭人は無言で私の手を引いて

「コレのるの…」

バイクの元に連れて行った。

族といえばこれよね…

そう思いながらしげしげと眺めていると、ヘルメットを押し付けられた。