「したくなったら誰にでもするの。」

「んなわけない。翠だけ。」

それを聞くと怒りよりも呆れで、言葉も浮かばなかった。

「もう一回、ダメ?」


何も言わない私に調子に乗ったのかそんなことを言い出す始末。

「いいわけないでしょ」


当たり前のようにそう返して離れようとする。

のに。

「やだ」

そう言って私の顎を捉えた圭人は。

「ちょ、だめだといってっんっ!〜〜〜〜〜〜っ!んあっ…」


先よりも激しく唇を重ねた。