それに。と付け加えて言うことには

「あなたが私をしばらく離しそうに無いから、隣にいて恥ずかしくない程度にと思っただけよ。」


なんて小さな声で言うものだから、こいつ本当にわかってないな、と思った。


「ずっと離すつもりない。し、お前、自分のことわかってないな、何もしなくても十分。」


だから、隣にいて恥ずかしいなんて思う必要ないぞ、と頭を撫でてやると、あなたもわかってないんじゃないの、と手を振り払いながら言った。


「俺?流石にわかる、あれだけ言われ続けたら。」