猫を離せない総長さんの話Ⅰ



のろのろと制服に着替えてブレザーは置いて紺色のカーデだけ着る。

ネクタイはめんどくさいのでいつもしてない。

校則なんてあってないようなものだから何も言われないし。


眠気が冷めなくて洗面台で顔を洗う。
それからちんたら髪の毛をセットするといい匂いが漂ってきた。


「できたぞ。」

そう言っていつの間にか制服に着替えた翠がエプロンを外しながら言った。