猫を離せない総長さんの話Ⅰ



圭人side


「ほら、準備しろ。朝ご飯作ってあげるから、無理矢理にでも食べて。」


ベッドから下りて颯爽と歩いていく猫。

…俺は元々朝無理なタイプだけど。

「隣で寝られたらそら寝付けねぇよ。」


自分で隣で寝ろと言った割には、無防備にスヤスヤと眠る猫に呆れながらも理性と戦っている。


よって朝がさらに弱くなるのは必然で、きっと翠が起こしてくれないと起きれないだろう。