猫を離せない総長さんの話Ⅰ




カーテンから差し込んだ光にゆっくりと目を覚ますとやっぱりの目前には圭人の顔。


何度目かの瞬きの後、圭人を起こした。


今日は学校だ。
1週間の始まりであり、未知の始まりだった。

姿を変えず学校に行くなんて4年ぶりで、それを受け入れてしまった自分に軽く呆れた。


地味ないでたちになるし、圭人が離さないっぽいから、表立って絡んでくる人たちは多くはなくなるだろうけど。